何かについて非常に優秀な人は、自分の素晴らしさをそれほど信じていなくて、ほかの人がなんで同じようにできないのか不思議に思うものだ。私が会ったことのある、偉大な仕事をなした人は、ほとんどの場合、自分が偉大な仕事をしているとは思っていなかった。彼らはたいていいつも自分のことを、間抜けで怠け者で、頭がまともに動くのは10日に1日しかなくて、きっと世間がそれにいつかは気付くだろう、なんて思っている。
(中略)
偉大なハッカーに、自分はどれくらいすごいと思うかと聞いたら、まずこういう答えが返ってくるだろう。分からないよ、と。謙遜しているんじゃない。本当に分からないんだ。
(中略)
ハッカー界には奇妙な状況が生じる。われわれのヒーローは誰なのか、誰にも分からないんだ。有名になったハッカーというのは、偶然の宣伝の事故みたいなもののせいで有名になることが多いようだ。